■フィリピン留学のビザとは?
■フィリピンの30日間無査証短期滞在&観光ビザ
■フィリピン留学のSSP
■フィリピン留学のACR-I Card
■フィリピン留学のECC
■フィリピン留学のSWP
■フィリピン留学のビザ費用例
■証明写真について
■まとめ
フィリピン留学でフィリピンに長期滞在するに当たり、一番多く不安の声を聞くのがビザ関係のお話です。
そこで今回はフィリピンに留学などの目的で長期滞在する方のために、必要なビザを種類別に条件、費用という観点からまとめました。
フィリピンの法律や制度は予告なく頻繁に変更されるため、あくまで参考までにご確認ください。
30日間無査証短期滞在は、フィリピン入国と同時に30日間の滞在許可が得られる査証です。日本のパスポートを持っていればノービザでフィリピンに入国することができます。31日以上滞在する場合は一般的には現地で30日以内に観光ビザの延長手続きをすることになりますので、日本では取得する必要は一切ありません。
無料滞在期間である30日は入国翌日からカウントされます。
つまり、月初の1日に入国した場合は翌日の2日からカウントされるため、月末の31日まではビザ無しで滞在することが可能ということになります。
フィリピンで30日間無査証短期滞在をするためには、以下の2つの条件を満たしておく必要があります。
つまり、フィリピンから30日以内に出国する意思があるということが認められる必要があります。
31日以上滞在する場合には、1ヶ月ごとにイミグレーション(移民局)へ行き、観光VISAを延長する形での滞在になります(ほとんどの場合は受け入れ機関が手続きを代行してくれるので心配いりません)
一度出国するとそれまでの観光ビザは無効となり、再入国時にはまた最初の30日ビザから始まります。
※ただし、連続での入国を繰り返すと、入国拒否を受ける場合がありますので十分に注意が必要です。
延長回数 | 滞在可能日数 | 延長費用 | 累計費用 |
入国 | 4週間まで | 無料 | 0 ペソ |
1回目 | 8週間 | 3,640 ペソ | 3,640 ペソ |
2回目 | 12週間 | 7,710 ペソ | 11,350 ペソ |
3回目 | 16週間 | 2,940 ペソ | 14,290 ペソ |
4回目 | 20週間 | 2,940 ペソ | 17,230 ペソ |
5回目 | 24週間 | 2,940 ペソ | 20,170 ペソ |
SSP(Special Study Permit)は、フィリピン国内で学校に通うことを許可する「特別就学許可証」で、フィリピン国内で英語を学ぶ外国人は必ず取得しなければなりません。SSPは、フィリピン国内で「観光ビザで滞在しながらフィリピン留学をする外国人」が対象となります。受け入れ機関(学校)に到着後申請書を記入する必要があり、手続きは代行してもらえます。SSPを取得すると合法的に学習することが許可されます。
また、SSPを取得したとしても、観光ビザは延長をする必要があります。
※有効期限は6ヶ月間なので、6ヶ月以上滞在する場合は再取得する必要があります。また、6ヶ月の有効期限内であったとして、転校などによって受け入れ機関が変わる場合も再取得しなくてはいけません。
SSPを取得するには申請時に以下のものが必要です。
通常SSP申請時には、英文の戸籍謄本や英文銀行残高証明書、住民票が必要ですが、基本的には個人での取得はできません。受け入れ機関(学校)が全て代行してくれます。
為替の影響や学校の規定ごとによって異なりますが、平均すると約 6,500 ペソです。
ACR-I Card(Alien Certificate of Registration Identity Card)は、観光VISAでフィリピンに長期滞在する方または短期間でも留学や就業する外国人が取得しなければならない「外国人登録証」のことで、「フィリピン国内での59日を超える滞在を許可するもの」です。現行だとフィリピンに59日以上滞在する外国人は例外なくこのACR-Iカードを取得しなければなりません。ACR I-Cardはイミグレーションでの指紋登録、写真提出が必要ですが、受け入れ機関(学校)が代行もしくは同行して手続きするのが一般的です。
ACR-I Cardを取得するには申請時に以下のものが必要です。
為替の影響や学校の規定ごとによって異なりますが、平均すると約 3,000 ペソです。
ECC(Emigration Clearance Certificate)はフィリピン国内で犯罪歴などがなく、出国しても問題ないことを証明する「出国許可証」です。6ヶ月以上フィリピンに滞在する人は取得する必要があります。ECC取得該当者の方は出国時にECCを取得していないと、パスポートや航空券を手配していても、飛行機に乗ることができません。
まずは第一に犯罪を犯していないこと。問題がなければ取得することは可能ですが、以下のものが必要です。
※最低出国の72時間前には取得しておく必要があること、有効期限が1か月で利用も1度きりということには注意しておきましょう。
ECC取得にかかる費用は 500 ペソです。
SWP(Special Working Permit)は研修や技術指導などを対象としたフィリピンでの就労をする際に必要な「特別就労許可」です。これを取得すれば観光ビザでも就労が認められます。フィリピンでインターンなどをする際にも必要となります。6カ月を超えない範囲で就労をする外国人に対して入国管理局(Bureau of Immigration)にて発行され、3カ月間有効で1回限り延長することが可能です。
SWPは就労許可証ですので、ビザは観光ビザのままのです。長期滞在する場合は観光ビザを延長する必要があります。
観光ビザのみや学生ビザでの就労は一切認められていません。就労する場合は、SWPを取得していないと不法になりますので、お気をつけください。
※基本的に就労先の受け入れ機関(学校等)が代行もしくは同行して手続きするのが一般的です。
費用は頻繁に変わりますのでチェックが必要です。3ヶ月の有効期限で、約 3,500 ペソです。
フィリピン留学する際のビザ費用例です。滞在期間ごとに必要な費用が変わりますので、参考にしてください。
【4週間(28日)留学する場合】 | |
SSPのみ取得 | 5,500 ペソ |
【6週間(42日)留学する場合】 | |
SSP + 観光ビザ延長1回 | 8,530 ペソ |
【9週間(63日)留学する場合】 | |
SSP + 観光ビザ延長2回 + ACR-I CARD |
16,330 ペソ |
【6ヶ月(180日)留学する場合】 | |
SSP + 観光ビザ延長4回 + ACR-I CARD + ECC |
21,990 ペソ |
ビザ取得には、証明写真がかなりの枚数必要になってきます。ビザ取得以外にも使用する機会があるので多めに撮っておくことをおすすめします。
しかし、実はフィリピン国内で格安で撮ることが可能です。
比較的大きなモールであれば5枚で約 40~60 ペソで撮影できます。
万が一、不足したり撮り忘れた場合でも安心です。
サイズは5cm×5cm(2インチ×2インチ)です。
英語圏では写真屋で「2×2(ツーバイツー)」と言えばこのサイズで撮ってくれます。
フィリピン留学のビザに関しては、多くの留学生が疑問や不安に思います。最低限のことは理解しておく必要があります。手続きは基本的に受け入れ機関(学校)にお任せして大丈夫ですが、費用は手続きの都度に実費で必要となってきます。しっかりと事前に準備しておきましょう!
なおフィリピンでは、ビザの費用・ルール・申請書類等は頻繁に変更がありますので、随時確認が必要です。
ビザの費用だけでなくフィリピン留学に必要な予算は下記に掲載しています。ぜひ参考にしてください。
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世界で最も英語を話す国でトップクラスのフィリピンは、国の規定で、第二言語を「英語」と定めているため英会話のレベルは、他国アジア英語圏に劣りません。むしろ、米国英語ベースであるためとても綺麗です。
フィリピン留学についての詳細と、フィリピンという国についての説明は下記に掲載しています。ぜひ参考にしてください。